ペンタックスのX-E2!? PENTAX MZ-3
かんてつさーん!買っちゃいましたよー!(殴)
実は、フィルムのAF一眼って、あまり興味はなかったんです。MF一眼みたいにシュッとシンプルなかっこよさはなく、デジ一眼のように厚ぼったく多機能というわけではなく。なんとなく、一番工業製品がダサかった時期の中途半端なデザインが多い気がしてました。何より、全体的にプラスチッキーでショボいんですよね。
しかし、最近少しだけペンタックスに興味が出て、ちょっと見てみたら…こいつはいいぞ!という一台がありました。それが、フィルムAF一眼レフのMZ-3というカメラです。
FA 43mm F1.9 Limited
ペンタックスのレンズで筆者が一番惹かれるのが、"smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited"というレンズ。非常にコンパクトだけれど、描写と造りにひときわこだわって作られた、描写もデザインも素晴らしいレンズです。…使ったことはないですが(汗)。43mmという変な焦点距離は、「35mmフィルム1コマの対角線長」だから、「本当の標準レンズの焦点距離」なんだとか。そういう変なこだわりがぎゅっと詰まっているのが…いいですよねぇ(笑)。「FA Limited3姉妹」として、31mm・43mm・77mmという変な焦点距離の3本(笑)がリリースされましたが、20年近く経った今も現行品です。
実は、今一番欲しいレンズが、FA43/1.9Lim.なんです。MXに付けてもいいと思っているのですが、Micro-Nikkor 60mm F2.8DやXF 35mm F1.4の経験上、AFレンズをMFで使うのって、やっぱちょっと違和感が出てくる気がするんですよねー。決してできなくはないんですが、やはりMFレンズのトルク感には及ばないわけです。
だから、ペンタックスのAF一眼がどうしても必要だったわけです(殴)。で、FA43/1.9Lim.がキットレンズとしてセットされていたMZ-3こそ、それに相応しいと考えたわけです。ちなみに、漱石さん3名分ほどですから、ま、お小遣いで買ってもダメージは極小です。
しっかし、幻のMZ-1の下位機種、実質の最上位機種のMZ-3がこんな値段で買えるなんて…いい時代だ。
MZ-3の特徴
まず、MZ-3は、手に取った瞬間「ペンタックスらしさ」を感じることができます。グリップが付いているので大きく見えるのですが、実は世界最小MF一眼のMXと比べてもそんなに大きさは変わらないんです。
あとで大きさ比較の画像をもう少し載せますが、MXと比べると大体何でも親子くらいの大きさの差が感じられるものなのですが、MZ-3はMXの年子のお兄さんといった感じ。そして、そのコンパクトさの中に確かに感じられるズシッと来る密度感。ただ小さいだけではない、そんな品質感が感じられるのがペンタックスらしいです。(実際の重量は、MZ-3の方が70gほど軽い)
ちなみに、MZ-3の前身でありMZ系元祖、MZ-5は、当時世界最小のAF一眼だったとか。どーりで小さいわけだ。
MZ-3の機能を一番特徴づけているのが、この軍艦部。分かりますかね?AF機には普通は存在しないものがありますよね。
……って、これ、どっかで見たことがあると思ったら、X-E2と同じ!なんですよ。ま、同様の仕様はX-700などのMF一眼にも見られますが、AF一眼では珍しいです。
実は、MZシリーズ以前、それからMZ-3以降の機種では、シーンモードとかハイパーなんちゃらみたいな操作系をフィーチャーしているんですが、MZ-3(とMZ-5)は原点回帰みたいな、昔ながらの操作系に帰ったとか。
しっくり来るといえば、前面の貼り革の配置も絶妙。両手の平と指が触れる場所に、計算され尽くした配置で貼り革があるので、持ち心地のいいこと!サイズの近いMXと持ち比べてみると、20年の進化を確かに感じられます。MZ-3から20年後の現在、これだけの進化を感じられるかというと…ま、その話はやめときましょう。
ファインダーも、いいです。MF一眼みたいにスプリットマイクロが付いてるわけではないし倍率も少し小さいんですが、右側に表示される露出も見やすく、MFでも快適に撮影できます。
いやぁ、このMZ-3というカメラ、侮っていた筆者が完全に間違っておりました。このカメラ、触れば触るほど、「カメラ好きが設計した」ことがひしひしと実感できます。先進機能に囚われることなく、あるべき場所にあるべき機能がある。両手の指を駆使してカメラを操る喜び。こりゃ、名機ですわ。X-Pro1とは逆に「FA43mmをセットすべきボディ」として作られたんだろうなぁ、という感じが素晴らしいです。
これまた、現行機種でいうと富士のX-E2にスピリットが大変よく似ています。奇をてらった新機能ではなく、徹底的にカメラに、写真に向き合える、没入できるカメラ。傾向として、カメラ屋が作った「カメラに没入できる」MZ-3、写真屋が作った「写真に没入できる」X-E2という違いはありますが(X-E2に比べたら、MZ-3の方が手なじみは数段上)、どちらもはっきりと言えるのは「こだわって作られたいいカメラだ!」ということです。
今のところKマウントレンズがsmc PENTAX-M 50mm F1.7しかないのでMFで使うしかないんですが(Mレンズは絞りオートが付いていないのでプログラムオートも不可)、いつかこれでFA43mmを使ってみたい、という夢がさらに確固たるものになりました。
ペンタックスの愛すべきポイント
左肩の露出ダイヤルに付いてるISO補正、これだけは説明書見ないと分かりませんでした(笑)。でも、こういうよく分からないところがあるとちょっとほっとしたり。MXもそうだけど、なんか完璧じゃないところが人間味があってとても好感が持てるわけです。
フルサイズのデジ一眼として出てきたK-1ですが、なんか最新のスペックで隙のないモデルであるかわりに、ペンタックスらしさを感じないんだよなー。マウントがKマウントであるだけで、このカメラなら他のメーカーでも作れるよなぁ…。と、以前かんてつさんにいただいたコメントを思い出しました。機能はともかく、デザインが凡庸なんだよなー。APS-Cより上級だから、でかくなくてはいけない…という常識を、少しブレイクスルーしてほしかった感じもします。
ニコンのDfみたいな感じで、このMZ-3くらいのサイズでフルサイズデジタル化してたら、また評価は違ったのかも知れませんね。
おまけ
v.s. MX
背面から見ると、MZ-3は高さが少しあります。
上から見ると、実はほとんど同じ大きさ!MZ-3はフラッシュを内蔵してるのでペンタ部が大きいのと、グリップ分の厚みがあるだけです。
v.s. α-7
実はライバル!?のミノルタα-7と(値段は1.5倍ですが)。上から2番目っていう位置づけが同じなんです、実は。
特に背面は、別世界ですね。背面にあらゆる機能を凝縮したα-7とは、考え方が根本的に違います。ま、α-7はデジタルボディのベースでもありましたからね。高級機のMZ-Sと比べたらまた面白かったかも知れません。
この記事へのコメント
でも、せっかくAF機買ったので、いつかはFA43mmで使ってみたいです。
デザインは、時期によって明らかに傾向がありますよね。なるほど、そういうことでしたか。MZ系は、AF機の中では一番好きなデザインかも。デジタルでも、こういう意欲的なコンパクトな機種が欲しいです。ペンタックスがコンパクトさでキスデジに負けてちゃいかんですよ(笑)。このサイズでフルサイズならなおよし(笑)。
フィルムは、常温では期限が切れてから5年、冷蔵保存なら10年くらいが目安ですかね。まぁ保存状態によりますので(気温が特に)、使ってみて大丈夫なら他のも使う、なんていう感じでいいのではないでしょうか。