#3776の血筋+α プラチナ #3776スタンダード 津軽塗 旧極太

Platinum #3776 Standard (Tsugaru-Nuri lacquered)
お気に入り度:5(5点満点)

 プラチナ#3776といえば、初代は「ギャザード」でした。ギャザードの「ヒダ」が特徴だと思われがちですが、実はキャップトップがフラットで今に受け継がれる#3776クリップに続く、そして紡錘形のエンドで締めるというペンのフォルムが特徴的だったのです。

 そして、同じフォルムでヒダのない形で出てきたのが、「#3776スタンダード」です。名前が示すとおり、この時代の#3776のボトムレンジを担うモデルです。ヒダがない、と書きましたが、実はギャザードからヒダを取っただけではなく、恐らくギャザードのヒダの外径に合わせたと思われる、実は相当大型の軸になっているのが特徴です。ペリカンで言うとM600系の限定品が近いかな。

 同じフォルムでは、以前ご紹介した#3776ブライヤーなんかもそうだし、キャップリングに肥後象眼をあしらったモデルもあったんじゃないかな。

Platinum #3776 Standard (Tsugaru-Nuri lacquered)
 このペンは、プラチナの「顔料ブルー」で使おう、ということで、仏壇系の軸に青系の津軽塗を施してもらいました。

 このペンは大型であるにも関わらず、かなり軽量に作られています。カスタム845と同じく、大きいながらも取り回しがしやすい軸なのですね。津軽塗は正直めちゃくちゃ手触りがいいという類の塗りではなくて、どちらかというと素材の堅牢さを増すような、何層にも漆を塗り重ねる手法なので、塗りにしてはドライな手触りが一層軽快感を増します。

Platinum #3776 Standard (Tsugaru-Nuri lacquered)
 残念ながらキャップトップは塗れないということで、黒のままです。一度ガンプラ用のマーカーで塗ったことがありますが、一瞬で取れました(苦笑)。やっぱ表面処理とかしないとダメですね。ま、いっか。

Platinum #3776 Standard (Tsugaru-Nuri lacquered)
 首軸にネジがないということで、首軸も塗ってもらいました。首軸先端は嵌合式につきちょっと塗りが剥がれているところもありますが、まぁ実用品ですから気にしない気にしない。

Platinum #3776 Standard (Tsugaru-Nuri lacquered)
 ペン先がおかしいことに気付いたあなたは偉い(殴)

 実は、#3776スタンダードは第2世代、平形のJISマーク付きペン先が付いているモデルです。しかし、他のペンで初代アーチ型ニブの「極太」を持っており、「ギャザードの面影を残すモデルだから似合うに違いない」と、ペン芯もろともそちらに換装いたしました。で、「顔料ブルーで宛名書き用」という用途で使っております。

 ペン先はもう一歩調整不足かなぁ、と思いますが、まずまず真っ直ぐ書いている限りは引っかかりもなく快適に書けます。「極太」という割には大して太くもなく、10mm方眼に余裕で原稿書きもできてしまうくらいなんですが、まぁ宛名書きにはちょうどいい太さかな、と思います。極太なりの「接紙面積の大きさによる圧力の分散」が働くため、#3776にしてはまずまずふんわり接紙する感じで、万年筆らしいヌラヌラを体験できます。

 ただ、ペリカンのBB同様に、ひねるとひっかかります。背筋を伸ばして書くのが太字万年筆の正しい使い方かもしれません。

 え、色?そっち?(殴)

 プラチナの顔料ブルーやカーボンブラックは、ボトルインクから吸入してると必ずこうなります。初期のプレピー万年筆の電着塗装より強力ですよ(笑)。とりあえず今のところペン芯の詰まりもないし、なんか使い込んでる感が出てるからこれでいいかな、と思ってます。

 ということで、オリジナルの#3776スタンダードからは少々(殴)かけ離れたものになってしまいましたが、津軽塗のコンセプトに従い、日常ガンガン使っていくペンとして活躍させたいと思います。

P.S.
人工光の下では富士よりペンタックスの方がホワイトバランス合います。スタジオ撮りとかに向いてるかも。

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